One and only life./瀬崎 虎彦
反復になるのではないか。僕のone and only lifeはこうやって消尽されていく。考えることをやめられるならば、もっと意味のある行動に移れるはずなのに、目に痛いほどの青空を市立図書館の屋根の上に睨んで、僕は動き出すことが出来ない。
これだから五月は嫌いなんだ、と僕は声に出していってみる。
ちいさくまどをあけて
おんがくをせかいにとどける
だれのじゃまにもならない
ちいさなこえではみんぐ
ちいさなこえではみんぐ!
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