流行らぬ茶館/kawa
 
何も掴めなかったそこにあった物語


甘えに甘え餃子三昧の日々


人形と書籍に埋もれ月光浴


奇数好きの猫など信じられるか


鐘の音に最後といえば最後のダッシュ


欲深の豆腐屋に恋しい小石


奇跡なく着地せぬ鉱物の鳥


アジアの夢が今宵襲うのだろう


携帯が入らぬほどの小茶館


一歩も進んでいない僕を愛せよ


終生縁日は輪投げのみの家系


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