5遍/番田 
 

1
絵に何一つ抱くこともない思いを、人は車で追いかけるのだろうと、私もハンドルを握っている。


2
味方が敵軍なのだと思った陣地から、兵士たちは帰ってこない。


3
やつれ果てた木の葉を見上げる、うつむいた体は天気予報など、見ない。


4
私は詩を破壊することをやめにして一日の電源をOFFしたので、寝ることも、禁止。


5
今日を終え、脅迫状にピリオドを打つ。


戻る   Point(2)