あなたの声、ぼくの音/
15フィールズ
んでしまえばいい
どこまでも深く、深くに
ぼくが詩を書いたノートの裏側に足りないのは、やはり世界との接点で
だけどやっぱりあなたの声に刻まれたいと思ったりする
それはたとえば詩を書いてる時に、こんな夜にバスタブで考えごとをしているときに
(今日もひとつ、あなたの幼い発音を奪った
「春が悲鳴をあげるくらいに
みじかい音を摘み取ろう」
洗面台の曇ったガラスに描いた言葉は
やはりぼくの指のふるえだった
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