空白の時間/くろきた
 
嗚呼 私は知っているんだ

この一瞬の空白の時間を・・・


ちらりと交し合う視線 その先に乗せた言葉

音にしたら きっと私の心をぐっさり傷つける


その 一瞬で終わる空白の時間を私は

笑顔で耐えねばならないのだ


ぱっと向けられた作り物のの笑顔の裏に どんな言葉が渦巻いているか

悲しいことに私は 手に取るように解ってしまうのだ

それが自分に向けられていることも・・・


嗚呼こんなにも 友情は

儚いものだったのか

それとも 最初から無かったの?

私の 幻想だったの?


自分を慰める言葉が出てこぬまま

何とも言えぬ 黒いもやもやを心に抱え

自分で 自分を抱きしめた









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