醜い家鴨/yoyo
 
晴天のいきわたる青空に 地を這う家鴨の不自由さ

遠くに聳える 希望の山が見えている

逃げ出したい願望とは裏腹に 世間の歯車へ突き落とす


誰を頼って生きるのも できないことと知りつつも

年かさが増えるたびに悟るので

どうしようもなく 途方にくれる


今を生きると決めたから 落ち着いた人のふりして

荒野にて 嫌がおうで競争し

薄情な殺人マシンに変化する


不埒な言葉を吐き捨てて 弱いものを刺していく

愛という名の感情を 凶器にもちかえ

突き刺し 突き刺し 突き刺して


零コンマ一秒もない惨劇を 妄想するのはやめにして

明日は明日とかみしめて

夕日の沈む片田舎 走り抜けてみせてみる


飛べないから 飛べないから 飛べないのだから
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