チラシ /
湾鶴
光沢するチラシの千箇寺
一種類一枚ずつ折り込んで
束ねて舐める唇に ぴとり 貼りつく
拭えない合成洗剤と摩擦熱
指紋と一緒に綴じて
継続。
継続。
虚構が隣に そっと来る 空気
いつまでも増殖する毒キノコの群れ
霧吹きのせいで胞子と共に
増えてゆくチラシ
あぁ、くっついてしまう。
ヌラヌラと
漂う船のアルカイックスマイルを
風が巻き取り 紡いでゆく
あぁ、渦巻いている。
チラシの青光
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