箱からの脱出/朧月
 
低迷線をたどっていきつく先は壁
そうしたら垂直に昇ってゆこう
横のままなら低迷でないから
いつのまにかの上昇線

また壁

真逆の心理の状態は
笑えるものだと思うのです

頭から垂れてる毛先を伝って
涙の雫
ただ
この全てからの冷気で
凍るのだろう

地面に刺さったなら
私は停まるしかないか?

角を 折るがごとくに
突き進め
低迷から上昇そして維持
下降へは続かない

なぜなら
私はとぶのだから
それから先は
心からはえた羽で
思うがままに羽ばたいてゆく

凍るような空気に
切られながら飛べ
願った空へ

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