あなたという人の 縦糸は切れる頭 横糸は深い情が 幾ら派手な模様を描いても いつも指にやわらかい わたしの名前をまろやかに囁く その声以上になにが甘いだろうと うつろう闇の中思うから 静かに絡まる糸がもどかしい 触れることを躊躇うでもなく 直に押し付けるでもない 少女のようなこの始まり方に わたしはどうしようもなく恋している あなたの糸を形もなく乱したい あやとりごっこは続くのだ