プラスチックガス/プル式
 
れもするでしょうに、しかしそうなった僕はただ厚かましくも(しかし捨て犬よりも侘しい声で)愛をくれよと喚きたてるしかなく、それは正に小箱からこぼれ落ち埃にまみれながら主人の手の平を恋しがる腕の折れたロボットではありませんか。行く先は不燃ゴミが関の山、よしんば逃れたとて日の目を見ることがあるのでしょうか、いや、あるまい、あるまい、この先に何があろうか、あろうはずがない

心がスカスカとするのはまるでプラモデルになった様で、それはいつしか自分に解け合い、固くなった心がひび割れる事さえ気がつかなくなってしまうのです

あぁ、無常。
戻る   Point(2)