ある部屋/
ふじわら
声の限りに叫んでも
この無音の部屋では響きもしない
青い涙や赤い血を流しても
この無色の部屋ではシロクロで
ただただ、
心の痛みに支配されたこの部屋で
私は待っている
声が響くのを
色が溢れるのを
扉が開かれるのを
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