独り舞台/蒲生万寿
 
我独り

古城の主

両刃の剣に

映える月の光

石段の途中より振り返り

細め見る闇の森

我が世界の清らかさよ

訪うものは

夜の温もりに適う音楽と

甘やかに湿った香り

独り在る喜び知るならば

星よ流れ行け

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