変わらぬもの/板谷みきょう
思いがけない虚しさを
変わらぬものは
いつまでも
空を隠した雲でさえ
雨が降るまで気付けない
寂しく笑う心にも
変わらぬものは
いつまでも
闇を照らした光さえ
夜が来るまで気付けない
悲しみがまだ
生きてるのさ
答えはさ
あるのかな
誰かがさ
教えてくれた
君の幸せ願うこと
幼さなき頃は懐かしく
変わらぬものは
いつまでも
雨が上がった虹でさえ
見上げなければ気付けない
見るもの全て振出しにする
変わらぬものは
いつまでも
沈み昇り来る陽の光
今も変わらず僕を照らす
思い出がまだ
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