デンドロクロノロジー/
瀬崎 虎彦
時が満ちて時が下る
泣いたり笑ったりする間に
スカイツリーが完成して
僕は誕生日を迎える
見失うことを恐れて
見出すことが出来ない
ヘッドフォンから流れる音楽
目の前で見過ごしている事実
君に手渡すものと
君が手渡すものと
僕が受け取るもの
デンドロクロノロジー
僕の年輪を 誰か
読み解く者はいないか
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