記憶/暗闇れもん
ウエーブかかったやわらかい髪
濃い肌に指をはわせて
寒い日は肌をあわせて
やわらかな布団の中で溶けた温かなかたまりになっていた
涙が出るのは何故だろう
もう何人もの肌を乗り越えて
生きる為に選んだことなのに
音楽を聴いただけで
閉じてあった箱の扉が
結んであった紐が
解けるように
あふれ出した
あついものが頬を伝う
戸惑っているの
消したい
待ってるなんて言いたくない
涙が止まらないのは何故だろう
もう現れないで
もうこないで
待ってなんかいない
ひとりで今日も眠るの
抱えるのはあなたの笑顔だけで
嘘よ
この世界がもう嘘でしょう
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