爛々麒麟/オオカミ
 
夢から醒めた
セロファンの夜が千切れていく

いきを、してね
しっかりと
もっと
つよく

涙の通ったあとは、砂漠みたい
なにもかんがえられないから
脈をかぞえる

いち、に、さん、よん、ご、、、
あしたまでこの夜がつづくように
セロファンを、剥いでいく

きらきら
きらきら

星が落っこちて、わらった
夜はこんなに、くらかったんだ
こんなに
こんなに
きれいなのに、

脈をかぞえているから、わたしにはわからない

朝がきて、誰かがわらっても、花が咲いても
風が葉を揺らしても
キリンがこっちを見ていても


セロファンの砂漠をつぎはぎして
いちばんきれいな夜をさがしてる
あしたまでつづくように


いち、に、さん、よん、ご、、、






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