Many Rivers To Cross/ホロウ・シカエルボク
の電話で
まだ忘れたことのない
数字を回したら
変わらぬ声が
聞こえてくる気がして
半ば本気で触れて笑った
ジョー・コッカーは
叫べなくなってからの方が美しい
そうだぜ
叫んでいたという過去が
彼をそんなふうに見せるんだ
俺たちが生きているのはいつだろう
いつかと今日と
明日を
とっかえひっかえ
そうして
どこに落ち着くのだろう
渇いた世界の
太陽が目を焼いた
置き去りのボンティアックの錆のオレンジ
紺のクロッシェのお前が
助手席から細い腕を差し出して…
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