たぬきつね 1/桜 葉一
たぬきにばけたきつねが
きつねにばけたたぬきが
おたがいのさとにまぎれこんで
すぱいのやくめをはたしてました
たぬきときつねは
なかがわるいので
あいてのよわみをさがして
そこにつけこもうというのです
さきにたぬきがへんげをときさとにもどりました
つまりきつねにばけていたたぬきです
きつねにばけていたたぬきは
さとにもどってさいしょにあったなかまに
あいてのよわみをつたえました
しかしじつはそれがきつねだったのです
つまりたぬきにばけていたきつねです
たぬきにとってはうんがわるく
きつねにとって
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