こころ はんぶん/AB(なかほど)
例えば二分の一の確率だけ
の君がいる
それは僕かもしれない
ふたを開けるまで
どちらの君がいるのか
あるいは僕がいるのか判らない
もちろん半分だけの君と僕が
キカイダーかバロムワンかダブルのような姿で
存在しているわけもない
あのかわいそうな猫か
素敵なパンツのおはなしと同じように
感じた瞬間が重なり合うような
そんな
もちろんフィクションでのおはなし
何をきっかけに
生まれてくるのか
ということと
今僕らが誰が読むかも判らない
鼻で笑ってもらえればまだしもの
それらしきものを夜中に書いていることと
似ているといえば似ていて
はるかかけ離れた事象と
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