あそび/ぽこぽこへッへ
友達のケータイに電話をかける
「もしもし」
友達が言う
「今スピーカーフォンにしてるから」
そうか、ではこの友達は
見た目がケータイ電話になった僕と話しているようなものだ
僕はふざける
ふざけて言う
「僕は魔法をかけられてケータイの姿にされてしまったよ」
ああ はは
友達が笑う
「動けないし、何も見えない」「聴覚だけがゆいいつの感覚だ」
僕は続ける
「うう、寒い」
「ティッシュペーパーの布団を掛けてくれえ」
「かけたよ」
「ありがとう、何も感じないし、本当に掛かってるのかも分からないけど」
「なんか暖かくなってきた気がするよ」
「はは」
「テレビをみせてくれえ
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