もしかしたら雨が/
 

ドアから滑り込み
僕は辺りを見回し
近くにあったつり革を握った
一息ついて閉まるドア
動き出す電車


僕は電車乗った
ような気がした


虚空の中で



まだ カフェの
丸テーブルに肘をついていて
ただぶつぶつと
ひとりごとを言っている
電車に乗ったような
気がしながら



まだ
雨が降っている
のかもしれないと思う
後ろから
シトシトと
いまだ音はやまない


でも特に
興味はなかった






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