隕石/天野茂典
 
らお互いのパラダイムは
 通用しないのだ
 太陽と地球の距離も
 数学の定理もまったく尺度がちがってくるからだ
 人はちいさな星に住んでいる
 小さな地域で生活している
 人はあくまで人のなかでいきているのだ

 夜が明けたら
 女子大学の校舎の窓に美しい旭
 空気もひんやりひきしまって
 空はカナディアン・ブルー
 ハワイへ飛ぼう
 ぼくのきらいなリゾート地なのだが
 そこにはとおい昔ひとつの星が堕ちてきて
 われわれ人類に水を与えてくれたという歌が残っているから

 ネイチャーにあおう
 風にふかれて
 水をあびよう

 アロハオエ!


                       2004・10・7

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