月の嗤うさき5〜6/……とある蛙
 

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成り成りして成り会わないところと
成り成りして成り余っているところを
刺しふさぐ

ため

類人猿は歩きながら
歩きながら
空腹を覚え
傍らの虫を食う
傍らの虫を食らいながら
道を見る
道はゆっくりカーブし森の陰に行き先をブラインドし

森の中央から降る
得たいの知れ無いチャフ
天空から降り注ぐ
幸せと思うほど
類人猿は気楽ではない
その一枚を咥え

また歩きだす。
チャフの散布で
また方向が不明となった
類人猿は空腹を覚え
枝の中途にある鳥の巣に気づき
手慣れた感じで木を登り
卵を掠め取る。
そして、眼下を
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