窓の五月病/
番田
俺は就職する
なくなってしまった 朝日を流れる
街に 追いかけていた夢を
売りそこねた石ころだった
空中を見つめていたのかもしれない
宇宙に 汚されることすらなく
夜の雑音として死んだ
エレキギターとして 走った
部屋のどこかを ただれている
自分自身がはじかれている
鋼鉄ではなく 世界がわからなくなった
石像を作りあげる
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