『月面着陸』/東雲 李葉
汚れた空気が
やんなって
カルキ臭い水も
飲みたくない
言葉話すすべてが
わずらわしくて
誰もいない世界へ行こう と
飛び乗った 宇宙船
空 空 空
空気の層
突き抜けて
向こう側
飛び越して
いくつもの犠牲を払って
飛んでる 僕ら
はるかな大地へ
君は歌ってる
大嫌いだった惑星のうた
僕は聴いてる
マスクの向こうの唇を
愛してる って
何度も言ってる
それは 誰の歌だっけ
いくつ目かの朝か夜か
(お昼かも知れないし
夕暮れかも知れないけど)
ぽんぽん ぽんぽん
跳ねながら
青い 青い 惑星を見て
何かをずっと 叫んでる
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