『月面着陸』/東雲 李葉
 
汚れた空気が
やんなって
カルキ臭い水も
飲みたくない
言葉話すすべてが
わずらわしくて
誰もいない世界へ行こう と
飛び乗った 宇宙船

空 空 空

空気の層
突き抜けて
向こう側
飛び越して
いくつもの犠牲を払って
飛んでる 僕ら
はるかな大地へ

君は歌ってる
大嫌いだった惑星のうた
僕は聴いてる
マスクの向こうの唇を
愛してる って
何度も言ってる
それは 誰の歌だっけ

いくつ目かの朝か夜か
(お昼かも知れないし
夕暮れかも知れないけど)
ぽんぽん ぽんぽん
跳ねながら
青い 青い 惑星を見て
何かをずっと 叫んでる
[次のページ]
戻る   Point(1)