いつもの夜/吉岡ペペロ
ふつうの夜だ
いつもこんなだ
憂鬱をいくつか抱え眠気に襲われるまで
それと戯れているいつもの夜だ
駅ちかのホテルは満室だった
フロントの女の子は親切で色白でかわいらしかった
だけど部屋はふさがっていて駄目だった
パーキングに車を停めてまた駅まで引き返す
チェーン店の焼鳥屋で晩飯にした
アルコールでぐだぐだになったからだで外に出ると
駅ちかというのに空気がキレイなような気がした
夜空に星々の‥‥‥が震えていた
高くて広い夜のパノラマ
パーキングにもどりエンジンをかけCDをかけ
銀杏みたいな形をした月を枕に寝てしまった
ふつうの夜だ
いつもこんなだ
憂鬱をいくつか抱え眠気に襲われるまで
それと戯れているいつもの夜だ
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