赤い斑文/
yoyo
我が子とまではいかないが
年の功での助言にて
ぼろ屋の手入れをし始める
憧れの農業よりも楽な筈
草刈り、刈り、刈り、
思い出す
父が庭木の手入れして
母にまだらな体を怒られて
今はあたしの出番だと
夕暮れこえて
暗夜になっても終わらずに
やっとの思いで
仏壇に
カーネションをさす手先には
父と同じ斑文が
母を偲んで
合わせて拝む
あなたたちの子だからさ
泣いても泣いても
似通って
どうしようもなくいじらしい
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