君の秘密/月山一天
 
ないし、賢い訳でもない。

家は普通だし、歌がうまいとか、絵がうまいとかでもない。

君はただ、いつも人の話を聞いていた。

君は、

「そういえばこの前私にもこんな事が...」とか、

「わかる!私の場合は...」とか言って会話を聞いてる振りして、

自分の事ばっか喋ろうとはしない。

君はただ、いつも人の話を聞いていた。

ただ、聞いていたんだ。

本当、毎度毎度バカじゃないのと飽きれるけど、

そんな君が僕は好きで、

今度、

僕が君の話を聞きたいと思うんだ。






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