君の秘密/月山一天
ないし、賢い訳でもない。
家は普通だし、歌がうまいとか、絵がうまいとかでもない。
君はただ、いつも人の話を聞いていた。
君は、
「そういえばこの前私にもこんな事が...」とか、
「わかる!私の場合は...」とか言って会話を聞いてる振りして、
自分の事ばっか喋ろうとはしない。
君はただ、いつも人の話を聞いていた。
ただ、聞いていたんだ。
本当、毎度毎度バカじゃないのと飽きれるけど、
そんな君が僕は好きで、
今度、
僕が君の話を聞きたいと思うんだ。
戻る 編 削 Point(7)