『すげないは、いつの あの頃』/Leaf
 
故意か否か、“努力”という文字が上半分だけ見えるように放ってあったメモ書き

条件反射に背けた視線で過敏に“怒り”をそうぞうした

母ひとり子ひとり、テーブルと椅子のいびつな互換関係に、穿った脳活性

成長と成熟は純粋さを削りながら均衡を保つ

遅れてやってくる目覚まし時計の罪と罰、行き場の無いリビングにひとり居て

呼び鈴の無い暮らしに馴染まず、慣れていく

その狭間で味蕾失い、未来を垣間見る

家から一歩そとに出てみればいいんだって

行き行きてようやく、華やいだ部分に見初められ、心溶かしてゆくんだろう

打ち拉がれるのは鍵を無くしたからじゃなく

ドア
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