樹を植えた男/新守山ダダマ
 
とりどりの命の花を咲かせたのだ

荒れ果てた土地だから 木を植えたのだろう
荒れ果てた心にこそ 木を植えるべきだろう ただ植え続ければいい
希望は与えられるものじゃない 希望は育てるものだ
継続は力なりと言うが その力はハンパなものじゃない
継続をなめるな 継続は木なり 木はまさに一つの継続だ
どんな状況にも左右されず、長い年月をかけて成長し、大きな喜びをもたらす

私は父が植えた樹を忘れない
そして遥か遠くの木を植えた男のことも忘れない
木があるから 私たちは生きていける
私は今こそ 木を植えたい



※ジャン・ジオノ著『木を植えた男』をテーマにした自作詩です。

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