藍集/
あおば
て
冪乗の果てのガラス製の容器は考える
考えながらも
銀色の鏡を失って呆然としながらも
外観は元通りを維持して
平気な顔を装っている元6AR5真空管
ベキっと音がして
ピチッと割れた
藍の冪乗色が放射され
どこかで空の下に収斂して
7色の虹となると
無器用な男は考えたりして
冪乗の無責任、
ベキベキとまだ言っている
「poenique」の「即興ゴルコンダ」投稿作。タイトルは、黒葉かものさん。
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