ビスケットの机/
番田
オレンジをピンぼけているレモン色に
壁際で花びらもない
会話の糸口も無い
言葉の空をキーにない
音をなめした皮ですらなく
僕が生きているクレッシェンドで
とりとめもない奇跡に
体をカーペットにかざしていた
黒い心に
文字を眺めた深海の空で
小さな川を眺めていたのかもしれない
そしてそこに歩いていた
お湯が確認しないそこに水色にそそり立っていることを
手がぶら下げさせている
緑色に糊づけする塩化ビニールの
ビスケットの机を長方形に
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