フランケンシュタイン/Oz
話すくらい
フランケンは何も出来ない
ねぇ、
僕にはフランケンシュタインの友達がいるんだ
特に何も出来ないけど
一緒にいてとても楽しい
今夜家に遊びに来るんだ
そして
フランケンは動かなくなった
僕のベットの上で
もう長いこと
エネルギーを取り込まなかったみたい
何故なら
博士が死んじゃったから
博士はフランケンを作ったし
いつもエネルギーを
入れてあげてた
でも
博士は
死んじゃった
フランケンシュタインも
ピートは言う
アレは本物のフランケンシュタインだって
僕は言う
彼はもちろん本物のフランケンシュタインさ
そして僕の友達だったんだって
でも
本当は違うと思う
博士なんて本当はいないし
エネルギーなんてあやふやなものも無い
彼はただ頭がおかしかっただけで
ただの人間だったんだって
フランケンには口癖があった
僕は鳥が好きなんだ
どうせなら
僕の背中に翼を
付けといてくれればよかったのに
そう言うフランケンの目は
いつも寂しそうだった
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