飯田橋の風/番田 
 
瞳の最中に どこにいったのだろうと考えこまされていた
あの営業マンの人たちの消えた 過去の
神保町駅の歩かさせられていた ホームに
浮浪者でも何でも無くなっていった 近頃では人間でも

雑誌をめくる 昨日の話題などそこに差し戻されていく 
嘘っぱちとしてただよわされた
細長いラーメンをだらだらとしている瞬間も 
あの営業マンの人生についてをイメージさせられている 

ホームのどこか 大雨で 滴っている
飯田橋のギターリストのためのショップが並んだ コンクリート
水の奥にはどんなコイたちが回遊しているのかわからない 
過去だったのかもしれない なんとなく 僕は専門学校に通っていた 

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