曇天/虹村 凌
鬱々と続く暗く腐った毎日を
恨み辛みを垂れながらやり過ごす
叩かれ指をさして嘲笑われても
ヘラヘラと顔を歪めて逃げてきた
下らないクダを巻かれ
横殴りの痛みが頬を突き刺す
堪え難きを堪え
忍び難きを忍び
和を以て尊しとなしてきた
社会派面した彼奴等の
呂律の回らない戯言は聞き流せ
眉をひそめられ
病気だ構ってチャンだと鬱陶しがられても
知った顔して「良い奴だ」何て言われるよりはマシだ
理由も理屈も後付けていいんだ
街は自由と言う名の監獄で
毎日は我関せずの相談天国
あんな大人になんかなりたくねぇと
吐き捨てたツバを飲込んでる奴等
理不尽が堂々と道の真ん中を
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