frog/tomoaki.t
ていたのは。かつて住んで
いた煉瓦が同じように腐敗しないことを前提
に解釈し合う。私は以前も以後も、私と呼ば
れ、frogと呼ばれはしない。おいfrog、声を
上げろ。どこかで期待していることを羞恥し
て没頭している振りをする、彼女の足音が、
べたべた聞こえる、不安がっても。両生類は
くずきりの中では生きられず壁に耳を当てる
と、激しく濁ったくしゃみでfrogは警戒し、
膨張し急いで私の足を触って逃げていく、毛
布。
うるさい、何も聞こえていないはずなのにそ
う感じる、体育座りの心地良さ。
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