循環/朧月
 
過ぎてゆくからいいんです 春
巡ってゆくからあるんです 風
またくる季節とおもうのですか
君に触れた景色

流れてゆくからあるのです 時
掴まえないからいいんです 夢
も一度見えるとおもうのですか
君の大事なあの場所

足に触れてる冷たい水は
ずっと向こうの山からきました
その山では話し合われて
もう水は作らないから
森も 緑も 草も 花も
鳥でさえも 眠るらしいんです

終わりがきたなら 私たちは
なにを想って眠ればいいんですか
目覚めることも 目覚めないことも
考えることはないのですから

その持っている心ってものを
自然にかえしてみて
そしたら 自然は安心して
深い地球の真ん中へ戻るでしょう

そしたら地球は昔のように
まったいらになって
やすらかにうたをうたうのでしょう


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