消えた世界のどこかで/番田 
 

今日をまた俺は眠らされる。眠りすぎているというほどに、朝起きたときに昼だったとしても。そうしては梅雨はまたやってくるのかもしれない。そのことを心配する必要はけれど、あまりなさそうではある。ところで現実ってのはなんなのだろう。ぼんやりと考えてはふと、僕はそうしてラーメンでも食べに出かけるのだろう。今日も眠らされすぎた。そうしてはまた梅雨がやってきた。眠らされすぎたそのまばらさに、朝起きたような昼だった。わからないけれども、たぶんアートすることってのは楽しいだろう。そうなのかもしれない、そうなのかもしれないと思うことの、何と言えばいいのかわからない確かさなのかも知れないというか。

俺は自転車
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