末期症状2/……とある蛙
とには
口をつぐむペテン師達が
何かを語ろうとする善人の唇に
あるいはその唇のある口に
砂を目一杯詰め込み
黙らせ、嘲笑い、罵り
唾を吐きかける。
それに気づかず同意する馬鹿達
おまえらは何やってるんだ!
おまえら、本当のことを言ってみろよと
猫に語りかけるのが落ちのような
そんな世界だって 俺は一人で呟く。
分かるような嘘をついて
何の解決策も提案できない。
人に対する罵りの材料だけたくさん持っている。
そんな胡散臭い正義を掲げて
他の場所では陰口をたたく
そんな奴らばかりでまともな奴はいない。
まともに相手をする必要もないが
歩き疲れてる先にある
黄色の道はもう砂だらけだ。
しかも人がたくさん
道幅一杯に拡がって歩いている
みんな口々に変革を叫んでいるが、
さて、どちらへ行ったらいいものやら。
こんな筈ではなかったと 繰り言を繰り返すだけだ。
※2009-08-26 投稿したものの一部改訂したもの
戻る 編 削 Point(7)