電氣ブランに灼ける空/
鵜飼千代子
抱きとめて
浅草の夜は行く
電氣ブランもホッピーも
あなたと世界を包み込み
温かな夕餉へと 誘って行く
昨日までの当たり前が
偽者に思えてしまうような
そんな 優しい
巡り逢いだったのだろう
今日も 電氣ブランが
カランと氷を鳴らせながら
わたしの胃を
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