哲学者と宇宙/嘘而
*アンドロメダ銀河の大爆発を終え、
きょうも哲学者を名乗る僕は人類として
与えられた運命を愛し、憎み、生き続ける。
*君が今どの星と融合しているのか、
まったく予想できないけれど
美しい太陽系に、うずぐらい深海に、
僕の細胞のひとつとして、存在してほしい。
世界秩序の研究者の君なら
きっと喜んでくれるだろうって、思考する。
*リング星雲の空想に、終わりなんてない。
忘れられない波の音、黒色の銀河。
なんて、けっきょくのところ
君の歌声が決して響くことのない宇宙に、興味なんてない。
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