詩 04 / 03 / 02 /****'02/小野 一縷
 

詩と呼ばれる 言葉の進行と変成 
それらは ノートの上に 様々発色することは無い
ただし 視覚から 順次 侵入し
知覚内に収められた 何億ものカラーコードを
自在に引き上げ 目蓋の裏 こめかみの奥へ 照射する


その際に
その他 身体感覚に感知され
    各臓器管に刺激を与え
    感情に変化を促し
    思考の起点となる「もの」


   詩


美と醜が解け合い 是と非が結び合う
ただ そこに 「然り」と在る 石のように 
こつり ことり こつり  
一つずつ 言葉を置いて 行く
その経路図を完璧に読みこなすことは 詩人自身にも出来ない


それでも


「この石達が その行く末 遠く永く流れてくる詩と 
 今夜 ここに 出会いますように」


祈る


「有意義な時間は 何時だって短い
  祈るより早く ペン先に拍車をかけろ
  そして この時間を できるだけ長く 保持していろ」

書く ただ 書く 

書き続ける




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