縄文2/……とある蛙
土塊(つちくれ)から縄文人は捻り(ひねり)出す
土器という名の地球の欠片(かけら)
それを手に取る我々には
単なる食器か容れ物か
想像できるは手の感触
己れが理解の範疇で勘違い
無為自然に生きられず、無知三昧のその瞳
土器を土塊(つちくれ)と見比べる。
縄文土器の土器離れ
器が器以上の物になって離陸する。
それが己れに分からない。
実用のみで考える。
つまりはその日暮らしの生活で
縄文の目線の高さに
ついて行けない我々は
その土器の宇宙
見た目は意味の無い縁飾り
S字宇宙の中心へ
火炎土器と勝手に名付け
実は火炎かさっぱり不明
器であること
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