夏が来ますよ/ホロウ・シカエルボク
れられた時のような目覚め方をした
時間は
午前二時を十分過ぎたところだった
暑かった
暑すぎた昼に夜がいらだっているみたいな温度だった
夏子の言葉が頭の中でぐるぐると回った
再び眠りについてから
僕は夏子とセックスする夢を見た
夏子の身体は地味なのにとんでもなく凄くて
僕は
セックスなんて描写は興醒め以外の何物でもないと思いながら
彼女の中に盛大に発射した
実際には
自分の下着の中にだけど
マズいことになったと思った
いや、洗濯のことじゃなくて
そんなタイミングのセックスなんて多分
ある種の契約のようなものであると考えて間違いないからだ
「飾るか?飾られ
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