枷/雄太
 
さようなら僕は君を見失う
責任転嫁にも慣れたころに
手を振った君は笑顔だった

さようなら君が僕に告げる
夕方過ぎに飲んだコーヒー
零れた雫なら染みになった

色々なものを急ぎすぎては
いつの間にか手遅れになる
さようならもう見えないね

溢れ出る液体は意味もなく
混乱だけを教えてくれるよ
さようならもう見ないよね

さようなら僕は君に告げる
喪失過程を歌にしてみても
君は皮肉な笑顔を浮かべる

さようなら君も僕を見失う
深夜零時を過ぎた辺りから
交わらないことに気づいた

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