ペインキラー/ホロウ・シカエルボク
 
な赤に染まっていることも知らずに
拳が無駄な汚れにまみれていることも気づかずに…


午前零時に仕掛けたアラームが緊張の種類をすりかえるころ
おまえはいっそう狂人のふりをした
硬直した唇には確かに噛みしめた痕があったけれど
マジなイカレ具合ならそんな程度じゃ済みゃしないさ


プラタナスに百舌のはやにえ
あれはどういったジョークだ
腹を抱えて笑えというのか
下層階級のおれには敷居が高すぎるぜ


おまえは窓に浮かんだ水滴を舐めている
可哀想でしょと言いたげな瞳でこっちを見ている
おまえが思っているようなこころでおれはおまえを見つめたりしな
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