思い出話/
はらだよしひろ
きっと、この言葉は追憶なのだろう
わだかまって ほぐれて
通り過ぎていく時刻の切れ端に
そっと喜びを置いてみる
滞った唇たちは
波打つ水面さえ忘れて
限りの中で生きる証を
吐き出しては留める
・・・何かに晒されながら
遠くなった志は
一体何のためにあったのか
そう
私はとても眠い
胸のあたりが痒いのを我慢して
鼓動は乱れたまま溶けていく
お前は何のためにあったのか
積もったものが歩みを止める
わたしは晒されながら
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