9月/nia
 
読むのは億劫だ。なにか話してよ
時は満ちた、海のように
嘘と幻 限りある幻  遠ざかる人 どこからも出て行ける 時間が あった

好き勝手に歌いだした。コントロールされたプログラムの理想を超えて荒野へ向かいつつあった
青年は、膨大なプロフィールに囲まれていた。それらに囲まれていた、形と質感、放り出される言葉に物体が零れ落ちるように声帯を通じて漏れ出した形ある言葉。

数ヶ月たつと、耐えられなくなった。不満ならいくつでも数えられた。
売春婦を聖女であると考える人は少なくないだろう。売春婦は肉体労働者でその上隠された人々だ。隠された人々、それらが持つ独特の人形性?いやちょっと待て。それ
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