みつごは囲む/こめ
 
粋狂な程に

遠くから届く音楽

小鳥はさえずり

みつごは囲む

息は白いけど

ため息は白くはならなかった

君が無くした物なら多分僕が拾って

売り捌いたかもしれません

遺伝子の頂点でその先を指差す

誰が阻むのかこの生き方を

常に笑顔それは悲しみの拒絶の壁

手にもったハンマーで

そのガラスの壁を砕いた

その瞬間が忘れられなくて

今日も誰かの壁を叩き壊す

財布をひっくり返したら

お金は一枚もおちてこないけど

唯一落ちてきたなにかの残骸を広い

夜空にほおり投げた

僕が拾ったのは

夢だったのかはたまた希望だったのか

もう手元に無いもの欲しても

それは子供のわがままより

たちがわるいものでした

僅かに響く今も残響として響く

無人の世界でなった鐘は

今もなお頭中でなりひびていた


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