家なきひとをホームレスと呼んではいけない/山田せばすちゃん
p?hid=873内に登場する現代社会「いま=ここ」におけるホームレスであり、彼らは決して単なる「家なきひと=家のない人」ではありません。彼らの多くは「家を失った=奪われた人」であり、彼らから家を奪ったのは産業構造の変化や景気の低迷、あるいはそれらによる雇用形態そのものの変化であり、その責は本人に帰する部分よりも社会構造自体に求められるべきであることは明白です。彼らは被害者であり、その被害と名誉は回復されるべきものであることも自明の理です。
その現状から目を逸らし、あまつさえ自由意志で「家を捨てた人」までをも引き合いに出してホームレスの概念をすり替えて「気楽でいい」だの「分を守れ」だのと暴言を吐き、名誉回復の手立てである私たちの発言に対して「言葉狩り」、「レッテル張り」、「真の問題解決にはならない」などと責任の所在をはぐらかす発言を続ける御陵原萌美氏はもちろん糾弾されてしかるべきでありますが、「ホームレス」概念の相対化に寄与する作品を投稿した緑川氏もまた責を負うものであると私は確信します。
緑川氏には猛省を求めるものです。
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